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玄関アプローチで四季の移ろいを演出

住まいというのは、単に建物を指すだけでなく、門から入り、玄関アプローチにも、個性を出すことで、素敵な雰囲気になります。
照明は、暗闇を照らして、死角をなくすという防犯のためだけでなく、雰囲気を演出する道具になっています。照明は、樹木などを下から浮き上がるように映し出したり、上から全体を照らしたりするだけでなく、窓のない壁面を利用して、木のフォルムを映し出したりして、雰囲気を出していきます。

私の友人が住まいを新築した時、和モダンな雰囲気を大切にしたいと思いました。玄関アプローチは、茶室へ続く露地のような自然な雰囲気に仕上げたいと思いました。そこで、洗い出しに、自然石で、少し細めの道に仕上げました。両側には、適当な場所に石灯籠や自然の石を配置し、大好きなイロハモミジやヤマボウシやトウダンツツジなどの和の植物を植えました。その小道沿いに、ソーラーの足元照明をつけましたので、安全に歩くことができます。大好きな和の植物は下からスポットライト照明を当てることで、闇の中に、浮かび上がらせます。

住まいの周辺は、市街地の住宅密集地で、日々の喧騒の中にありますが、公道から一歩入ると、玄関までの狭い路地がかえって、落ち着いた静けさを演出してくれます。この土地は、間口が少し狭く、奥行きが狭いです。住まいを新築するのにも、条件が悪いです。 

しかし、狭いということを生かして、とてもしっとりとした和の空間を創り出すことができました。その一助として、照明を使うことで、より幻想な雰囲気を味わうことができます。一見、逆境だと思える環境を反対に生かしていくことで、新しく、味わい深い環境へと変わっていきます。和の植物は花を咲かせ、紅葉し、葉を落としていくことで、都会の玄関アプローチに、四季の移ろいを届けてくれ、仕事に疲れた心に潤いを与えてくれるような気がします。

Posted by かなえ under 新築 Tags:  •  コメントは受け付けていません。