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逆転の発想

 「住まいを建てる時、敷地は広い方がよい。」と考えますか。

「住まいの一階にはキッチン、リビングダイニングを、二階にはプライベートルームを設けるのが当たり前である。」と思っていますか。もちろん、敷地は広く、セオリー通りの間取りが悪いわけではありません。でも、それが必須の条件というわけではないような気がします。

 私の友人夫婦は、セオリー通りというのが大嫌いな似た者同士の夫婦です。夫婦二人だけということもあって、あまり広い土地を望んでいませんでした。むしろ、二人とも働いていたので、アクセス重視で探したところ、大通りに面していながら、敷地面積が狭いので、思ったより安い土地を見つけることができました。

大通りということで、道路からの視線もあり、思い切って、一階部分は寝室、ウォークインクロゼット、納戸、バスルームを作りました。一階には、床から170㎝付近に換気と明り取り用の窓をつけただけで、通常の大きさの窓はつけていません。

寝室部分の壁は特別な防音材を使用し、屋外からの騒音をシャッターアウトしました。2階は開放感あふれるリビングダイニングを作りました。こういう構造ですから、1階に玄関があるのでなく、2階に階段で上がって、玄関があるという構造にしました。1階には螺旋階段で下ります。

市街地では、夜遅くまで車や人の通りがあり、騒音で睡眠が妨げられるということがありますが、防音に力を注ぐことで、よりよい寝室を得ることができます。2階のリビングは通りからの視線にさらされることもないので、快適に過ごすことができます。玄関やリビングは1階という発想に捕らわれていて、その制約の中でしか、間取りを考えていませんでしたが、逆転の発想も大切なのだと思い知らされました。

Posted by かなえ under 新築, 設計 Tags: ,  •  コメントは受け付けていません。